ピック病と診断された男性をケアした方法と気をつけた点について

働き方のすすめ

前頭側頭型認知症とも呼ばれる

ピック病と診断された方のケアを

有料老人ホームで

3年ほど行ってきました。

 

 

正直

対応はかなり難しく感じましたが

 

この記事を読んでいただいた方の

不安などを少しでも取り除けるよう

私のエピソードを絡めて

お話したいと思います。

 

 

主なピック病の症状

 

・礼節やマナーの欠落

・人間的暖かさを失ってしまう

・同じ動作を繰り返してしまう…etc

 

 

必然的に

暴言暴力行為が増えてきてしまいます。

 

 

穏やかな様子に見えても

丁寧に挨拶をしただけで

 

「なんだこの野郎!!!」

激怒されてしまうこともザラです。

 

 

ケアが難しい理由

 

令和元年6月の段階での

ピック病患者数は12000人と

言われています。

 

 

 

症例数が

アルツハイマー型認知症

脳血管性認知症に比べて

少ないので

 

ケアの方法

ケアの考察自体

少ないのが現状です。

 

 

加えて

アルツハイマー型認知症に関しては

進行を遅らせる薬がいくつかありますが

 

 

ピック病に関しては

有効な薬の開発が難しい

というのが現状です。

 

 

病気に対して

直接アプローチするのでなく

 

心を落ち着かせたり

安眠を促したりする

対症療法しか行えていないのが実情です。

 

実際のケアについて

 

付き添い過ぎても

本人にストレスを与えてしまうし

 

離れすぎても

転倒他者とのトラブルなどの

リスクが高いので

 

常に押し引きを考えながら

行っている感じです。

 

直接的ケア

 

アルツハイマー型認知症や

脳血管性認知症の方と

対応は大きく変わりません。

 

食事、排泄、入浴の介助も

行いますが

他者とのトラブルも多いので

基本的には個別ケア。

 

 

ご飯を吐き捨てられたり

居室の壁が便まみれになっていたり

シャワーヘッドで殴られたり

 

 

度重なると結構辛いですが

一緒にいる時間が長くなると

段々それらを

上手に回避できるようになります。

 

 

食事を吐き捨ててしまうのであれば

吐き捨てないような

噛み合わせの良いものを提供する。

 

 

シャワーヘッドで殴られたくないから

風呂桶を使って対応する

 

 

 

こうしてみると

結構当たり前なんですが

 

 

暴言に対して暴言で対抗したり

暴力に対して強い力で対抗する

 

これって

お互い疲弊するだけだし

 

何より虐待も疑われかねないので

慎重かつ冷静に対応すべきです。

 

間接的ケア

 

主にご本人が

生活をしやすい環境づくり

メインになります。

 

 

部屋の中はしょっちゅう

散らかるので

午前、午後、夜間

3回に分けて清掃。

 

 

他者とのトラブルや

口喧嘩も多いので

付かず離れずの距離で見守り。

 

 

淡々と書きましたが

毎日やるのは

かなりしんどかったです。

 

ご家族とのコミュニケーション

 

元々は在宅で

介護をされていたというのもあり

かなり神経質なご家族さんでした。

 

 

ハッキリ言ってしまえば

良くも悪くも観察力が抜群に高く

 

ご家族のケアも合わせて

実施していたようなところも

あったかもしれませんね。

 

虐待を疑われることも・・・

 

壁を強く叩き続けたり

人、物への暴力行為も

日常茶飯事なので

 

内出血がしょっちゅう

出来てました。

 

 

手の平や足なら

まだマシなんですが

 

 

一番出来やすかったのが

なんですよね・・・。

 

なので

意図的な何かではないのかという

疑問が挙げられることも

少なからずありました。

 

日頃の様子は入念に記録

 

動画や音声を撮る行為までは

流石に行っていませんが

 

場面場面の様子を

かなり詳細に記録はしました。

 

 

ご本人の様子を報告するため

というのもあったし

 

介護士側が身を守るためという

理由もありましたね。

 

 

虐待などを疑われた際に

普段の様子や言動などの記録が

何も残っていなかったり

情報が少なすぎたりする

 

ますます怪しくなるのは

なんとなく想像つきますよね?

 

 

そういった不信感を払拭したり

どういった場面で

笑顔をみせていたのか

 

しっかりとご家族と共有し

協力しながら

本人らしい生活を目指して

ケアを続けました。

 

終わりに

 

施設内でのケアであっても

かなり大変なので

 

在宅でのケアは

もっと大変だったと思います。

 

 

そんなこんなで

大変大変とばかり言っていますが

 

決して24時間

ずっと大変というわけではなく

 

 

冗談を言い合うことも出来る

 

疲れた私の顔を見て

「大丈夫?少しは休みなよ」

慰めてくれることもあります。

 

 

この方に限らずですが

暴力行為暴言があった際に

その人に対して

怒ったり憎んだりするのは

絶対にすべきではないです。

 

 

もちろん

明らかに意図的な

暴力行為暴言

許される行為ではないので

話が変わってきてしまうのですが・・・。

 

 

それらが病気によるものなのであれば

どうやって穏やかに生活できるか

一緒に考えるべきです。

 

 

そのように考えるよう

意識していくことで

 

短気で

すぐにイライラしてた私

以前と比べて格段に

人に対して優しく出来るようになった

 

・・・気がします。

 

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